材質:SWP-B(SWRS)
線径:2.6mm
D/d≒21
・D/d≒21と大きいためスプリングバックの管理が困難
・バネ材のクセを弱めるため熱処理を実施
・専用の治具を用いて左右対称に位置合わせ
こちらの逸品はD/d≒21と非常に大きいためスプリングバックの管理が非常に難しいです。
目的の径より少し小さ目に巻きつけ、スプリングバックを利用して目的の径に戻すのですが、素早く戻しすぎると径が大きくなりすぎてしまうため、職人による絶妙な力加減を発揮して製作しています。
バネ材には右巻き/左巻きのクセがあり、ダブルトーションバネは左右逆方向に巻くため、このクセの違いをコントロールするために初張力や熱処理の管理が重要です。熱処理の加減はバネの強度にもかかわってくるため、職人の絶妙な加減で調節しています。
先端のフックに関しても自社で開発した専用の治具を用いて左右対称に位置合わせと寸法管理を行っております。
岩津発条では、D/dが大きすぎる難加工のバネも数多く製作してきたことから、独自のノウハウも多数ございます。ぜひぜひご相談ください!