ばね・バネの岩津発条製作所 ホーム > 線材曲げ加工品(フォーミング加工)
岩津発条では、治具・金型を99%自社で製造することで、線材の様々なフォーミング加工に対応しています。
「バネ性が必要なため、プレス加工メーカーに断られた」
「曲げ工程が多く、複雑な線材加工を頼みたい」
といった難易度の高いフォーミング加工こそ、私達にお任せ下さい。こちらでは、これまで行ったフォーミング加工品の一部をご紹介します。
展開長が長い通電部品の線材曲げ加工品
医療機器向け線材曲げ加工品
量産を考慮して加工方法を提案した照明器具の線材曲げ加工品
コイル外径(D/d)が大きく、内径公差が厳しいワイヤーバンド
異なるRが同一のRになるようあらかじめ巻き具合を調節した線材曲げ加工品
両端にねじ切り加工が施されたドリンクホルダー用部品
耐久性と作業性を高めた特注スナップピン(Rピン)
平面度の公差が厳しい直角22箇所の曲げ加工品
面取りが施されたSフック
最終調整不可の密着した先端2本を同時に正確に曲げた逸品
照明器具用の線材加工品
リン青銅線を使用した線材曲げ加工品
展開長も、直線部も長い線材曲げ加工品
線材を平面な菱形につぶす加工を施した線材曲げ加工品
パネルや鏡等を取り付けるキャッチスプリング
治具の工夫で加工工程を1/5に削減した線材曲げ加工品
旋盤で加工した線材曲げ加工品
チタン製のアルキメデス螺旋状バネ
お客様と設計から一緒に作り上げた毛染めスタンド
左右対称になるよう工夫して曲げた線材加工品
直線材の調達方法でコスト削減を提案した逸品
「設備がなく思うように加工ができない」「複雑な形状でコストがかかりすぎる」…など日々様々な声が寄せられますが、その中でも特にご相談の多い引張バネ(引きバネ)のお問い合わせ内容をご紹介いたします。
厳守する公差と、そうでないところを明確にすれば現実的なコストで加工が出来る場合があります!
出来る限りコストを抑えたうえで公差を厳守してほしい
一口に公差と言っても、図の赤色(R部分)と青色(長さ)の2つの調整箇所があります。この2箇所のどちらの公差を機能的に優先するかで加工時の手間のかかり方も変わってきます。お客様に確認したところ、R部分の公差を優先して欲しいとのことでしたので、それに従って加工方法を検討させていただきました。
傷をつけない工夫や形状など、コストを考慮した加工方法もお任せください
外観の傷がつかないようにしたい
外観の傷を後から目立たなくする手段としては、曲げた後に電解研磨をする方法もありますが、その場合コストがかかってくるため、加工の仕方を絶妙に調整してできるだけ少ない傷で成形いたしました。
自動機はNG。職人の手でスプリングバッグによる径のばらつきを抑え公差内に収めます!
大きな輪のスナップリングを作成してほしい
一見シンプルで簡単な加工に思えますが、D/d≒100かつコイル平均径の公差±0.2の難加工です。D/dが大きすぎるため当然自動機は不可。手巻きでは、スプリングバッグによる径のばらつきを抑え公差内に収めることが至難の業となるため、熟練の職人の技術をもってしても、調節が非常に難しくコストが高くなることがネックでしたが、管理方法と熱処理の工夫によりご要望にお応えすることができました。
自動機はNG。熱処理による伸び縮みや歪みを考慮し、専用治具で対応します!
8の字のような形状で、両端を密着させてほしい
線材が交差する部分が存在しますので、Rを曲げるだけでなく“ひねり”を加えなければ最後両端は密着しません。曲げるだけでも大変なところ、さらに「密着」というのがなかなかの曲者で、熱処理後の膨張も考える必要があります。寸分の狂いも許されない、まさに職人の腕を試された加工でした。
それぞればらつきが出ないように1本ずつではなく、線材を2本まとめて平行に曲げて対応することもあります!
パイプ受けに利用するので、2つの線材を全く同じRにしてほしい
ばらつきが出るとパイプが片方の線でしか支えられなくなるため、確実に同じように曲げる必要がありました。ばらつきが出ないようにU字型に曲げた線材を芯金に沿わせてまとめて平行に曲げることで、精度問題を解消いたしました。
通常の機械では困難なフォーミング加工も、熟練技術者が自社製の加工機械を駆使、または手加工により実現いたします。また、コストダウンや品質向上のための設計のご提案もさせていただきますので、こちらに記載されていないような仕様・加工の場合でも、お気軽にお問い合わせ下さい。
その他、各種特殊バネ製作をお引き受けいたします。
特殊・精密な圧縮バネ(押しバネ)の製作や難加工は、私達にお任せ下さい。治具・金型内製率99%だからできる、フレキシブルな対応で、皆様の「ほしい圧縮バネ」を1個から製作いたします。
また、最適な製品ができるよう設計など技術面のアドバイスや、製作後のアフターフォローも行っています。