ばね事例
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設備・治具紹介

設備・治具紹介

職人の挑戦を支える
ばねスペシャリストの設備と治具。

岩津発条製作所では、ばねや線材の難加工を可能にする治具と設備を、長年かけて充実させてきました。また、既存の設備で実現できないご依頼を受けた際は、専用の機械をオリジナルで製作して対応しています。ばね屋にもかかわらず、ばね以外の機械も多数保有しているため、機械の設計、パーツの切断、曲げ、溶接、組立、完成まですべて自社にて製作可能なのです。

完全自作のオリジナル機械

完全自作のオリジナル機械
空圧シリンダー

空圧シリンダー

複数の空圧シリンダーを組み合わせて線材を突くことで加工を行います。この機械には10個の空圧シリンダーが組み合わされています。

シーケンサー&リレー

シーケンサー&リレー

複数の空圧シリンダーの加工のタイミングを制御する装置。工程ごとにリレーを用意し、その制御タイミングをシーケンサーにプログラミングしています。

無数に開けた穴

無数に開けた穴

パーツの交換や微調整ができるように、机には無数の穴を開けて調節可能な状態にしています。

無数に溢れる簡易マシン。パーツ取り換え式で試作も柔軟に対応。

無数に溢れる簡易マシン。パーツ取り換え式で試作も柔軟に対応。

大きな機械だけではなく、簡易マシンも無数にあります。エアーの圧力と取り換え可能なパーツを組み合わせることで作業台もマシンへと変えてしまいます。作業台には無数の穴があり、この穴に取り換え式のパーツを固定して作業します。角度を調節したいときはまた作業台に穴をあければよいだけ。パーツ自体も自社で製作しているため、完全オリジナルの簡易マシンを製作できます。こういった工夫により、柔軟・スピーディーなばねの試作が可能になります。

これまでに製作した機械たち

ダブルトーションばね製作機

  • 芯金を2本にすることで脱着が用意に
  • 左右巻数の異なるばね成形が可能
  • 小~中ロットに対応しやすい

ダブルトーションばねのコイル部を成形する機械です。完全自社設計製作機です。

シャンプースタンド専用機

  • 複数工程を1工程に削減

シャンプーの詰め替えパウチを保持する製品の専用機械です。完全自社設計製作機です。

汎用曲げ加工機

  • セットが簡単で時間がかからない
  • スライドの設計・装着次第で、2~3工程を1工程に省略可
  • 細線~太線まで、線径の対応幅が広い

各種曲げ加工を行う機械です。完全自社設計製作機です。

完全自作のオリジナル治具

完全自作のオリジナル機械

JIS規格外、自社規格外のばねを作るには、治具や金型が欠かせません。岩津発条では、特殊・複雑な加工が多い図面でも、様々な可能性や方法を考慮し、オリジナルの治具・金型を使用することで、確実に形にすることができます。作成した治具は、作りすぎて数えきれないほどです。

環立て

環立て

引張ばねのフック立ち上がり部を製作する際に使用する治具です。

絞り箸

絞り箸

両絞りフックの引張ばねを製作する際に使用する治具です。

平箸

平箸

線径が太くて硬いばねの寸法調整の際に使用する治具です。

治具を使った加工風景

フックを立ち上げるための隙間を作る

フックを立ち上げるために、フック部分をつかむ必要がありますが、それをつかむための隙間を開ける専用の治具です。ピッチの間に差し込むことで隙間を開けることが可能です。

固定された装置に挟む

フックを手加工で立ち上げるためには相当な力が必要です。そのためにばねの本体を固定治具に挟みます。

フックを立ち上げる

フックを立ち上げる用の治具を用いて立ち上げます。固い線材を曲げるのは至難の業。職人の絶妙な加減によって垂直にすることが可能です。

設備一覧

設備 台数
施盤
治具、金型の内製用/ばね芯金巻き用
2台
フライス盤
治具、金型の内製用
1台
コイリングマシン
~φ1.0/~φ2.0/~φ3.5
3台
ばねトーション自動機
~φ4.0
2台
トーションフォーミングマシン
~φ1.0/~φ2.0
6台
ばね半自動機 2台
ばね荷重試験機 3台
コンターマシン 1台
アーク溶接器 1台
ばね専用研磨機
縦、横各1台
2台
研磨機 2台
熱処理炉 2台
プレス30t 1台
プレス15t 1台
プレス10t 2台
投影機/ミツトヨ PJ300 1台

ばね工場ギャラリー

旋盤巻き

芯金に材料を巻きつけてコイリングする装置で、ばね成形機の元祖となる機械です。製品によっては3人掛かりで成形します。圧縮ばねの場合、巻ピッチは、巻き付けを行う人の腕次第です。まさに職人技!

線径0.3mmの銅線を約1m巻いた超難加工例

手巻き

左側のハンドルを手動で回し、右側の回転軸(芯金)に材料を巻き付けてコイリングする装置です。巻ピッチの管理には熟練を要します。まさに職人技!

自動機

短時間で多くの製品を加工できるため量産に向いていますが、設計上の制約が多いと自動機では加工ができません。その際、自動機でも加工ができるような設計をご相談させていただくこともあります。

プレス機

少しのRを付けるときや、治具でつかめるほどの直線部分がないときはプレス機を使うことがあります。

研磨機

特に直角度が厳しいバルブ用ばねの場合は研磨を行うことが多いです。ばねの径に合わせて中の盤を変えて調節します。ちょうど良い盤がない場合は自作の調節パーツを差し込んで対応します。

工場見学について

工場見学も承っております。弊社の技術や生産能力が気になる方は、製作の様子を実際にご覧いただくことも可能です。工場内には、独自開発をした治具や上記以外の設備等もございます。ご興味がある方は是非一度弊社までお越しください。

ご希望の方は事前にご連絡をお願いいたします。
※工場見学の対応可能時間:9:00~18:00(土・日・祝日は除く)