材質:SWP-B(SWRS)
線径:[1.2×2.4]
外径:84mm
こちらは、断面が長方形の異形線を巻く際に、自動機を用いてコストを抑えた逸品です。
通常、断面が四角い異形線を巻く際は、線が倒れようとしてしまうので自動機では難しいことが多く、手加工を採用しようとしていました。しかし今回の場合、手加工でも線が倒れるのを防ぐことが困難でした。
もちろん時間をかければ手で巻けないことはないのですが、あまりに時間(コスト)がかかるので、自動機で巻けないかを工夫して試してみたところ、意外とうまくいきました。これにより大幅なコストダウンです。
まだ正確なデータは確立できていませんが、弊社では異形線であっても、線材の断面がある一定の縦横比内に収まれば自動機による加工が可能なゾーンが見えてきました。線材固定の際のツール等の準備は必要ですが、高価な専用設備の投資が不要ですので、創意工夫によるコストダウンが実現できます。まさにものづくり冥利に尽きます。
岩津発条ではどの異形線を使用するかで自動機で加工できるかどうかが決まり、それによって費用が大きく変わってきますので、まずはぜひご相談ください!