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10月の記事

両端をリング状とフック状に加工した引張バネ

材質:SWP-B(SWRS)
線径:1.0mm
バネ外径:10.9mm
リング部外径:50mm

両端をリング状とフック状に加工した引張バネ

引張バネの両端を左右それぞれ異なる形状(リング状とフック状)に加工しております。
D/dの大きなリングの形状をつくるために線材を全て巻かずに特定の長さの直線部分を余らせるという加工と、フックの形状をつくるために一度巻いた線材を特定の長さまで引っ張り戻す、という加工がポイントの逸品です。

両端をリング状とフック状に加工した引張バネ

この大きなリング部分ですがD/dが非常に大きいために職人による手加工が必要であり、かつ前述のとおり線材を全て巻かずに特定の長さの直線部分を余らせる必要があります。

両端をリング状とフック状に加工した引張バネ

リング部の反対側のフック状になっている部分は、一度はバネとして巻いた線材を引っ張り戻して加工しております。
なぜわざわざそのようなことをするかと言いますと、リングと同じく材料を余らせてから曲げても良いのですが、設計上「フックの径とバネの外径のサイズを揃える」ということが要求されていましたので、一度バネとして巻いた円形をそのままフックの半円として利用することで曲げの調整にかかる加工時間(コスト)を削減できることが分かりました。
そのため、一度はバネとして巻いた部分を引っ張り戻すという手段が有効になります。

引っ張り戻す加工については、ある特定の角度と強さで引っ張ることにより、たとえ一度バネとして巻いた線材でもまっすぐ垂直に引き伸ばすことが可能です。まさに職人技です。
もちろん、引き伸ばした直線部分は残留応力が発生するため、熱処理を行い応力を逃がしております。

岩津発条では難加工を実現するだけでなく、効率化(コストダウン)をも可能にする職人技を駆使し、お客様の製品づくりに貢献してまいります。ご相談ください。

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