材質: SWC(SWRH)
線径: 2.0mm

  • R部分の形状が異なるため、2回に分けて加工
  • 加工前に熱処理を行い荷重除去
ピッチ角がシビアな四角形圧縮バネ

こちらの逸品は、楕円のような(厳密には楕円ではありませんが)形状をしており、かつ2箇所あるRがそれぞれ異なるため、自動機での成形は非常に厳しい仕様です。

R部分の形状が異なるため、2回に分けて加工

R部分の形状が異なるため、2回に分けて加工

写真をよくご覧いただくと、上下のRの大きさが異なっているのが分かるかと思います。

そのため曲げを2回に分けて加工いたしました。

このバネはまず形状が一般的なバネとは異なり、楕円のような(厳密には楕円ではありませんが)形状をしております。
これは前回出てきた逸品であるとおり、正円と荷重の差から「現実的なアタリ」をつけ、これにより試作におけるコストを下げる工夫を行いました。

加工前に熱処理を行い応力除去

成形後、スプリングバックでばらばらになってしまわないように、以下の②の通り、加工前と加工後の2回に分けて熱処理を行いました。

2通りの自由長の調整方法

岩津発条では、難加工バネの設計まで対応しており、またいかに効率よく加工するかも追究し続けています。他社で諦めていた方も良い提案ができる可能性がありますのでぜひご相談ください!

圧縮ばねの設計・製作についてはこちら