材質:SUS316-WPA(非磁性)
線径:0.8mm
D/d≒53

  • 加工を工夫して複雑形状を実現

 

D/dが大きく、コイルの中央に2本の直線が貫通している線材曲げ加工品

D/dが大きくコントロールが困難

D/dが大きく、コイルの中央に2本の直線が貫通している線材曲げ加工品

円部分に関しては、目的の外径より小さめの径の芯金に巻きつけ、スプリングバックを利用してゆっくりと目的の外径に近づけます。その後、ひずみとりを行いつつ曲げていきます。

条件に応じて工程が少ない最適な加工方法を選択

この形状を実現させるためには「A」「B」の2つの方法が考えられました。「A」の方法は、直線部分の長さに関わらず円の中に先端を通すことができますが、円の中に通した後に位置の調整が必要となり工数を有します。一方「B」の方法は、ベンダーで曲げるだけで良いので工数は少なく済みますが、先端の直線部分の長さによっては加工ができない場合があります。

D/dが大きく、コイルの中央に2本の直線が貫通している線材曲げ加工品

この逸品は直線部分の長さが比較的短かったため、「B」の方法を採用してコストを抑えて提案することができました。岩津発条では、製品の特長や条件に合わせて最適な加工方法を提案いたします。ぜひお問い合わせください!

線材曲げ加工品の設計・製作についてはこちら