材質:SWP-B(SWRS)
線径(断面寸法):[1.2mm×1.2mm]
自由長:10mm(公差±0.18mm)
- あまり前例のない密着巻きのバネの研磨に挑戦
- 自由長の公差が厳しい
この逸品は「研磨」にポイントがあります。通常両面研磨を行うのは圧縮バネで、密着巻きのバネの研磨はあまり前例がなかったのですが、なんとか実現に向けて挑戦しました。また、自由長さの公差が±0.18mmと非常に厳しい条件だったこともポイントです。
異形線(角線)の密着巻きのバネの研磨に挑戦
写真を見るとお分かりいただけるかと思いますが、この密着巻きのバネの両面は3/4を研磨して、バネが地面に垂直に立つように製作されています。通常研磨を行うのは圧縮バネが多く、密着巻きのバネを研磨するというのはあまり前例がありませんでした。
圧縮バネと同様に研磨機にかけてもうまくいかず、どうなることかと思いましたが、なんとか今までの経験を生かして試行錯誤の末(詳しくは企業秘密とさせていただきますが)、実現することができました。
さらに公差は±0.18mmというかなり厳しい条件をクリアし、私たちにとっても非常に勉強になる逸品でした。
岩津発条は「まずやってみる」の精神で、経験とアイデアを駆使して未知の加工にも挑戦します。ぜひお問い合わせください!