オイルシール用リング状バネ（ガータースプリング）

こちらの逸品はオイルシール用に使われる輪ゴムのような性質をもつバネです。
バネ屋の間では「ガータースプリング」と呼んでいます。

このガータースプリングというのは一本のバネの先端を絞った「つなぎ部」を作り、もう片方の先端に繋がることでリングになります。コイル内径よりもつなぎ部のコイル外径を若干大きくするため、先端同士を繋ぐと容易に外れたりしないのが特徴です。

このバネの逸品たる所以はD/dが4以下の難加工であることです。
お客様のご要望では、バネをリング状にしたときの外径と弾性の指定がありました。リング外径の設計は容易ですが、弾性は設計段階では何とも言えない（試験をしないと分からない）ため、何度も試作と試験を繰り返しました。結果、基準値を満たすバネはつなぎ部（先端）がD/d≒2.7の逸品となりました。

岩津発条では、試行錯誤によりお客様のご要望を満たすバネづくりに挑戦いたしますので、お気軽にご相談ください。