ばね製作記 逸品

ばね・バネの岩津発条製作所 ホーム > 逸品記事一覧 > D/d≒4のコイル両端を半丸フックにするという至難の業物

東大阪から発信する、特殊ばね製作や、フォーミング加工の日々・・・。

岩津発条の自慢は、創業から培ってきた『職人技』です。
機械による自動化が進んでも、弊社は“製造業”を営む者として、“技術”にこだわってきました。 そんな自慢の技術を、是非とも皆さまにご覧いただきたいと思います。

逸品についての製作記を定期配信でお届けします。

2月の記事

D/d≒4のコイル両端を半丸フックにするという至難の業物

材質:SWP-B(SWRS)
線径:1.5mm
コイル外径:7.5mm
D/d≒4

こちらの逸品は、ばねの使用スペースが限られるため荷重に対しての巻き数を変更することなく半丸フックの指定があった、難加工品です。

D/d≒4のコイル両端を半丸フックにするという至難の業物

D/dというのはコイル平均径に対してバネの線径が太いか細いかという指標であり、数値が小さいほどコイル径は小さく、線材の径は太くなり、曲げにくくなります。一般的なばねのD/dの規格は4~22の間に収まりますが、今回はD/d≒4というその下限ぎりぎりとなり、いわゆる「ガチガチ」の固いバネです。(ちなみに当社では規格外のD/dの加工も可能です。詳しくはこちら
また、半丸フックにするということは、巻き終わりのコイルの半分を直角に立てる加工が必要であり、D/dが小さければ小さいほど線材を傷つけずに曲げることが困難になります。

D/d≒4のコイル両端を半丸フックにするという至難の業物

フック部分の線材に傷をつけるということは、引張バネにおいて致命的なダメージとなります。ただでさえ曲げにくい部分をしかも傷をつけないようにということで、職人の知恵と工夫による治具の試行錯誤です。その結果、1個ずつ手加工という前提にはなりますが、傷つけずに曲げることが可能になりました。(さらっと書いていますがかなり至難の業です

ちなみに、バネの総スペースを変更せずに、荷重の条件さえ満たせれば良いのであれば、線径・コイル平均径・巻き数の調整で半丸フックにしなくて済むため、1個1個手加工をしなくてよくなりコストダウンが図れる筈ですので、仕様変更できそうであればそういう設計も検討中です。どうせやるなら安い方がいいに決まっています。

岩津発条では、どんなに難しい加工でも、出来て満足することなく常にコストダウンのことを考えて仕事をしております。お気軽にお問い合わせください。

岩津発条製作所が特殊バネを設計・製作できる2つの理由

1.オリジナルで製作する治具・設備

岩津では、バネの仕様に合わせた製造設備のカスタマイズや、時には一から機械の設計も行い、特殊バネの製造を実現しています。

設備・治具紹介(動画配信中)

2.この道一筋の職人が在任

確かな技術を持つ、経験豊富なバネ職人が、岩津の特殊バネ製作を支えています。

技術者紹介

岩津発条の技術・設計・スキル

ばね製作記逸品
 
 
お電話・ファックスからのお問い合わせ TEL:06-6789-4857 FAX:06-6789-4867 営業時間:平日9時~18時

業務が立て込んでおり、電話に出られない場合がございます。
その場合は、お手数ですがインターネット問い合わせフォームをご利用下さい。

インターネットからのお問い合わせ インターネットお問い合わせフォーム メール