異形線の密着コイルバネ

このバネの特徴は、異形線であることです。
一見、断面寸法からすると角線のように見えますが、実は角線をそのまま巻いているわけではありません。

四角形断面の材料は、巻き取ると“内径が膨らみ、外径は縮む”という特性があります。
したがって、その誤差を調整するために材料の断面が正方形の角線ではなく台形状の異形線を用意し、最終的に1.5mm×1.5mmの正方形の性質をもつ密着コイルバネに調整されるよう、設計をしております。

さらに、難加工のポイントとして、熱処理前後の寸法計算が挙げられます。
コイル状に巻いた後の熱処理による材料の収縮も考慮し、製作いたしました。