電気部品に利用される線材曲げ加工品

1点目の難加工のポイントは、片側のUの字に曲げた箇所です。

通常では線径に対して内側の幅は3倍以上必要とされておりますが、こちらのU字箇所の内側はφ0.6ですので、線径φ0.4に対してなんと1.5倍。
さらに線径が小さいことも相まって、非常に難しい曲げ加工品でした。


スプリングバックを考慮すると芯金の径は内幅以下となりますが、あまりにも細いため巻きつける際に折れてしまいます。
そこで3か所を突いて曲げるにあたって、最後の工程で芯金を抜き、通常では不可能な内幅での曲げ加工に成功いたしました。

量産にあたっては自動機に改良を加え、芯金を動かすことで対応。工程数の削減によりコストダウンにも成功しております。


2点目のポイントはもう片側の端の曲げ部分です。
これほど細かい曲げを先端で行うとなると、ある程度の長さを残して後にカットする必要があります。

他社様で断られたような設計やご要望もお気軽にご相談ください。
試作から量産に至るまでの各工程も、創意工夫と技術力をもって最適な方法をご提案させていただきます。